介護人材の需要について

介護の求人を探している人の中には、今の介護施設を辞めて転職を考えている人の他、異業界から介護業界への転身を考えている人もいるかと思います。
介護分野の有効求人倍率は平成22年より右肩上がりで推移しており、平成28年の有効求人倍率は3.02倍となっています。
求人数が余っている状況は続いており、転職する側にとっては朗報といえます。

ですが、実際には都道府県によってバラつきがあり、どの地域でも同じ有効求人倍率とはいえません。
最も倍率が高いのは東京都で、愛知県や岐阜県、静岡県が次ぎます。また、2025年に75歳以上の高齢者が多くなるのは、埼玉県、千葉県、神奈川県と、首都圏に集中することが予想されています。

さらに2020年代に入って必要と思われる介護人材は、約20万人と言われています。
人材確保のため介護職員処遇改善加算の拡充や介護職経験者の呼び戻しを図ったり、介護福祉士の養成校へ通う学生のための奨学金制度を設けたりしています。
この他にも介護ロボット等のAI技術導入などで介護現場の負担を減らす取り組みや、職場定着支援助成金の制度などが作られており、徐々に介護現場の状況は変化しつつあります。
こうした介護現場の改善が進んでいる現状をみると、これから益々働きやすい環境になっていくことが窺えます。

そんな中、できるだけ待遇の良い現場に就きたいのなら特に介護人材が求められている都会エリアを選んだほうがいいでしょう。求人の種類も多いため、より自分にマッチした場所を見つけられるはずです。